オフボ徒然回路群

アナログゲームを作ったり遊んだりするオフ箱会のくまりが、ゲームとかについて書き散らすブログです。更新は極めて不定期です。

フォー・エクスプロイツ攻略ガイド

はじめに

この文書は、読み手がルールをご理解いただいてる前提でまず書いてます。

発売前情報なのに何故ルールご理解前提なのか、それは私にもわからない。

基本的なこと

フォー・エクスプロイツは、2018年秋ゲムマで頒布される4人用のストラテジーボードゲームです。ご縁があり、テストプレイに何度か参加し、ルール調整などで協力させていただきました。

gamemarket.jp

以下はBGEngineでのテストプレイの様子です。きっと印刷されたセットはもっと素晴らしいイラストとかになっているでしょう!!

f:id:offbox:20181116203012p:plain

このゲームでは勝利条件は3つあり、だれかがひとつでも満たした瞬間にゲームが終了します。

◇ 勝利条件

  1. マップ上に15人の人口を置き切る(制覇勝利)
  2. Lv5技術ふたつを入手したうえで30点の研究を行う(宇宙勝利)
  3. 累積で100点の文化を生み出す(文化勝利)

プレイヤーは、何種類かのアクションを示すタイルを使い、人口を増やしたり、研究したり、ときには他のプレイヤーに「核兵器」を打ち込んで、勝利を目指します。

このタイルは、手札構築ゲーム的な要素を持っており、使ったら捨て場(トラッシュ)に入れ、使用できるタイルが無くなったら捨て場から手元に戻ります。このタイルを効率よく回していくと勝利に近づくことができます。

先着で勝利になってしまうため、他人の勝利を妨害しつつ、妨害されても勝利できるよう立ち回りましょう。テストプレイでは、核を5発撃ちこまれて人口3まで減らされても勝利したプレイヤーがいます。

ひとつ覚えておいてほしいのですが、他のプレイヤーを妨害することは別のプレイヤーのアシストになってしまいます。勝利をトンビ野郎にさらわれないよう、妨害は効果的におこないつつ、勝利のための準備を怠らないでください。

 

ゲーム開始時の戦略

ゲームを始める段階で、技術ツリーが公開され、手番順を決定します。

技術はLv1~4でそれぞれ5枚、Lv5は4枚あり、技術を取得することで各カードの上の技術にアクセスできるようになります。Lv4→Lv5は接する2枚のうちどちらかに勧められます。

この時点でどの技術ツリーが強そうか、あなたの手番で到達タイルが獲得できるかをざっくりと考えます。

f:id:offbox:20181116203451j:plain
f:id:offbox:20181116203459j:plain
技術カード例

はじめに取るLv2技術はどれにするか?そこに到達するまでにどのLv1技術を取るか?それまでに何回人口を延ばせるか?

特に、Lv1技術のタイルはよく考えて獲得しましょう。人口6で使えるタイルが1枚増えるので、序盤にタイルを多くとってしまうと、人口を延ばすのが遅くなってしまいます。

結果的に、到達タイルを取らないような技術獲得をしたほうが急成長(ブーム)できます。

 

★重要:人口6にしてアクション数4になるまでは、不要不急のタイル獲得は控えよう

 

あなたがストラテジーゲームプレイヤーであれば、タートル、ラッシュ戦略はどうなんだろう?とお思いでしょう。そのあたりは話がそれてしまうので、別のタイミングで説明します。

初期位置、初期タイル

手番が後の場合は、先に位置と初期タイルを選べます。

余程なことがない限り、島スタートを避け、戦士か移動のタイルを選ぶのが丸い(安全)でしょう。

移動なら、人口を広く分散させ成長しやすくしたり、隣のプレイヤーに圧力をかけられます。

戦士なら、カタパルトかマスケットが出てくるまでは領土を守りやすくなります。

島スタートであれば、船タイルを選ばないと早めに帆走技術を取らざるを得ないため、致命的になることもあります。一方で、帆走の上に重要技術があるなら、他のタイルを取って他の人には価値の低い船タイルを押し付けることもできます。島エリアに他プレイヤーが早めに進出してくるため、領土争いは早い時期から始まってしまいますが…。

なお、文化勝利を目指すとしても、文化3の出力ではあまり貢献はしませんので、はじめから積極的にとらなくてもよいです。

序盤(人口6まで)の動き

Lv1技術は2研究点、Lv2は6研究点で取得できます。最初の3~4ターンで、毎ターン人を増やしてレベル2技術を取ることを考えてみましょう。

最速Lv2技術がベスト戦略というわけではないですが、先に取ると有利な技術があるため、一考の価値があります。

 

1T:人口1→2 2T:人口2→3 3T:人口3→4 4T:人口4→5 5T:人口5→6

 

このように動くと、1~2T目でLv1技術をひとつ、3~4T目でLv1技術ふたつ、もしくはLv2技術を獲得できます。

3T目でのLv2技術は「筆記の技術もしくはコイン1~2」が必要です。一番乗りが必要でなければ(あるいは先行された場合)、鉄器や弓術の到達タイルのない技術でタイルの回転率を下げないようにし、5~6Tの研究でLv2技術をとりましょう。

 Lv1-2の技術

一番乗りが重要なLv2技術は、タイルの枚数を減らせる権威2がもらえる君主政治(1枚)と研究5をもらえる数学(3枚)です。

君主政治を取れるのであれば余分なタイルを減らせるので、到達で不要なタイルを貰ってしまっても挽回できます。また、農業で手に入る生産3で2コインが生み出せるのも見逃せません。マネーパワーは中盤以降の防衛力です。一方で、君主政治を取り逃した時の余分タイルは、神権政治の獲得か法律で権威を生産するまで捨てられません。

後手番のときは他プレイヤーの初手を見て、君主政治がとれるか判断しましょう。

数学で手に入る研究5と研究Nを同時に出すことで、素早くLv3以降の技術にの到達できるようになります。これを取り逃すと、中盤以降の研究プランが崩れてしまうかもしれません。

 

騎乗や帆走の、到達タイルの少ないLv1技術を取って牽制するのもよいですが、取りすぎて成長が遅れないよう、周りとタイル枚数が大きく違わないように気を付けましょう。

 

さて、ひっくり返すようで申し訳ないのですが、技術ツリーによっては君主政治は強くないことがあります

到達タイルのない研究ルートで、数学と教育を狙え、その先も強い技術が並ぶようなケースです。

他にも、教育も寄らずに到達タイルなしに計算機まで進める、早めに文化シフトするのでそもそも研究しない…など。

技術ツリーがランダムなこのゲームならではの点で、プレイのたびに面白い研究ルートを発見できます。

中盤(人口10まで)の動き

順調にいけば、人口の伸びは横並びになっているでしょう。

ここからは勝利条件を目指すプレイと、妨害・防衛を見据えたプレイングが必要です。

誰かの人口を減らさないと自分の人口が増やせない、という状況もよく起こります。

攻撃・防衛・成長・研究・文化のどれを優先するかが重要です。

 

そろそろマスケットやカタパルトが出始め、戦士では防衛が難しくなります。

人口10になって本格的に競り合いが始まるまえに、戦力の増強を考えましょう。

 Lv3とLv4の技術

技術はLv3~4のものが取れるようになっています。技術Lv3では、到達で得られるタイルも強く、

到達のない技術もタイルの回転を下げず、また生産で得られるタイルは盤面を左右します。

素直に伸ばしている技術を上げていってよいと言えます。

その中でも強力な技術が、火薬・教育・神授王権です。2本目の技術Lv3として寄り道してもいいでしょう。

 

技術Lv4では、成長2の得られる生物学、生産10の鋼鉄、生産Nの大量生産が特徴的な技術です。

生物学は到達では初めて得られる成長2のタイルで、減った人口を戻すのにも、制覇を目指すのにも有用です。

鋼鉄・大量生産は農業以来の到達で得られる生産タイルで、コスト7~の強力なタイルを簡単に作れるようになります。

企業・民主主義で得られる交易3、権威2も強力ですが、他の入手手段があるため少し見劣りするでしょうか。

■ 人口10をめぐる争い

あなたが最善手を出し続けて、人口10になったとします。

次の手番からは他のプレイヤーよりも1アクション多く取ることができ、とても有利な状況に見えます。

 

  1. さて、この先の展開は想像できるでしょうか?
  2. 現実は非情である。他プレイヤーが戦士で襲い掛かってくる。

 

妨害要素のあるゲームでは、出る杭は打たれる。 ハッキリとわかりますね?

最悪のケース、各プレイヤーから1人ずつ人口を減らされ人口7人となると、

アドバンテージは露と消え、別のゲームプランを考えないといけないでしょう。

この様なことにならないよう、人口10になる前に防衛のことも考えてあげましょう。

防衛力としてはマスケット、弓兵、防壁が有力なユニットです。

マスケットは攻撃力としても素晴らしいですが、 生産7が必要で入手に手間がかかります。

一方で、実は戦士も十分な防衛力になりえます。

例えば、あなたが君主政治で生産したコインを6枚持っていて、

他のプレイヤーがコインをほとんど持っていなければ、

戦士でも 絶対にマスケットに負けたりしない! なんてことが起きるのです。

とはいえ2枚以上で殴り掛かられると1枚のマスケットでは戦士に負けるのですが。

■ ラッシュとタートル

ラッシュをかけ人口を減らしたり、成長を阻害すれば、そのプレイヤーに対してはアドバンテージを取ることができます。

しかし、攻撃されたエリアの隣のエリアに人口余裕があれば、そのエリアに移動するというルール(島を除く)があり、相手が人口配置に気を付けていれば、人口の少ない序盤はラッシュをかけても人口を減らせることは少ないです。

したがって、攻撃するなら人口が増えて逃げ場が無くなり、相手の人口を削れる中盤以降です。

もし、序盤にラッシュして相手の人口6到達を邪魔できたとしても、大きなリターンはなく、

むしろ自分の成長が遅れ間接的に他の2人のプレイヤーのアシストになりかねません。

そのため序盤はラッシュが有効手ではなく、ブームをしたほうが強いです。

 

タートルもラッシュが弱いので防衛ユニットを増やしてまでやる価値はありません。

終盤の動き

だれかが人口10以上で安定しだすと、もう終盤といっていいでしょう。

こっそりと文化を伸ばしている人はあと何ターンかかる?

着実に科学を伸ばしている人はあと何ターンかかる?

他の人の人口を減らしたら即座に飛び込んで制覇勝利できてしまう人は?

忘れないで!コインは研究や文化にも変換できます。

このターンだけでなく2ターン先、3ターン先を睨み合い、妨害しながら勝利を目指しましょう。

 Lv5の技術

技術Lv5になるとすべて強力ですが、目指す勝利と取る技術が嚙み合わないと勝利は難しいです。

しかし、Lv5技術はLv4技術と接する2つのうちどちらかを選べます。少しでも自分の勝利に貢献するか、相手の邪魔ができるものを選びましょう。

もしかしたら核兵器が自分に落ちるかもしれません。制覇勝利を目指していると難しいですが、宇宙・文化のどちらかを狙っていたのならまだ勝ち目はあります。

どうか最後まであきらめず、粘ってください。

 

もう少し詳しいテクニックはまた今度書くかも。。。