オフ箱ブログ

アナログゲームを作ったり遊んだりするオフ箱会のくまりが、ゲームとかについて書き散らすブログです。更新は極めて不定期です。

XCOM:The Board Game アプリの優れた点

オフ箱です。いつもお世話になっております。

XCOM記事の第2弾です。
最後まで読まれるのか不安なので、先に直近のゲーム会の宣伝します。

6/7 オフ箱ボードゲーム会!@三田線板橋本町 - TwiPla

前回の記事(上記)に引き続き、
今回はXCOMアプリの優れた点について考察します。

はじめに断っておきますが、
海外フォーラムを探せばもっと正確なことが書いてあると思います。
しかし、自分がプレイを楽しむためにも海外で検討・検証されたことを書いて
積極的にゲームのスポイルをするつもりはありません。*1

なので、間違っていることは多々あるでしょう。この点ご了承ください。

 まずは、XCOMアプリで優れていると思う点をいくつか列挙します。

  • BGM/SEが鳴る
  • ルールがコンポーネントを持っていなくても読める
  • プレイ中アクションに関係するルールがすぐに調べられる
  • FAQがアップデートで追加される
  • 他言語版ルールが追加される(Ver.1.1.2でアジア言語以外はほぼ対応)
  • チュートリアルプレイがある

このあたりは、どういう雰囲気/ルールのゲームか購入前に掴めるため、
買い手にとっては非常にありがたい機能です。
さらにルールとアクションが紐付いているため、
ルールブックをめくって探す手間もありません。

また、解釈が難しいゲームでは、
アップデートで解釈の例が追加されるのはありがたいです。

日本語版は残念ながら2バイト文字やデザイン的な問題からか、
まだ時間がかかりそうです。(もしかしたらやる気はないかもしれません...)
しかし、プレイ中はそれほど難しい文章を読むことはありませんので、
ルールを一度把握すれば、英語版でもプレイに支障はありません。(断言

また物理的に"ルールブック"を廃したことで、
XCOMは以下の課題に挑戦しているとも言えます。

説明書を読まなくては遊べないのはアナログゲームの欠点である。
(中略)
ルールを解釈・理解しなくては始められないという点は、ボード・カードゲームの発展の為に将来解決すべき課題であろう。
(月刊スパ帝国 vol.18 カードゲームをつくろう 6章 p.41)

XCOMアプリにはチュートリアルもあり、
ルールブックを読まなくても、ゲームをしながらルールを学ぶことができます。

我々は英語と格闘しながらになるので大変ですが、もし母国語であれば、
ルールもろくに読まずにまずはチュートリアルをプレイ
しちゃうのではないでしょうか。

 確認したらチュートリアルで結構文量読まされました。
とはいえ実際やりながら教わるほうが、ずっと理解がはかどります。


次に、XCOMアプリによって実現できたことを列挙します。

  • セットアップ時のゲームバランス調整
  • ゲーム中でのゲームバランスの調整
  • ダイスロールよりも細やかな確率調整
  • 厳格なタイムドフェイズが実施可能になる
  • タイムドフェイズの不確定性と不完全情報性が確立する
  • レゾリューションフェイズで解決忘れを防ぐ

 はじめの3つは正直なところ、やってるかはわかりません。
しかし、難易度・プレイヤー人数・侵略計画の選択によって、
制限時間・登場するエネミーの種類・各大陸の初期パニックレベルが
XCOMアプリによって調整されていると思っています。
特に、登場エネミーはエネミーごとに弱/中/強に分けられ、
テーブルごとに出現確率が決まっていると感じています。
おそらくは難易度ごとに出現確率が異なっているでしょう。

 また、プレイ中に軌道上に残塁したUFOの移動先や
飛来するUFOの移動先が経験上かなり偏ることから、
意図的にラウンドごとに偏るようになっていると考えています。

これは、プレイヤーでダイスロールすると実現不可能な仕組みです。
少なくともプレイとは関係のないGMが必要でしょう。
しかし、XCOMアプリはGMを肩代わりしてくれる上、
ランダム性を出すためのダイスロールすらせず、
ゲームのテンポを上げてくれます。*2

 さて、後半の3つを再掲します。

  • 厳格なタイムドフェイズが実施可能になる
  • タイムドフェイズの不確定性と不完全情報性が確立する
  • レゾリューションフェイズで解決忘れを防ぐ

これらは、アプリがGMを肩代わりすることに大きく依存します。
制限時間制に必須なストップウォッチは不要ですし、
XCOMアプリは計算もダイスロールも瞬時に行います。
これにより、制限時間のあるプレイフェイズというメカニクスが実現します。


また、「もしタイムドフェイズがアクションカードの山札だったら」を考えると、プレーヤーによる山札のカウンティングが可能であり、
タイムドフェイズ中の「UFOどんだけ来るんだよ!」という体験が損なわれます。
あるいは山札をシャッフルする際に、何が入っているのかわかってしまいます。
アプリがこれを行うため、タイムドフェイズに不確定性と不完全情報性が生まれ、
プレイヤーを悩ませ、また楽しませることになります。

そして、タイムドフェイズでは時間制限があるため、
技術・アセット能力の使い忘れを積極的に引き起こしてきます。
一方で、レゾリューションフェイズでの処理忘れ、
例えば、技術開発ロールをごっそり忘れてしまったり、
軌道防衛ロールをし忘れてしまったら・・・
ゲームバランスが崩れ、ヌルゲーか無理ゲーになるでしょう。
XCOMアプリは、解決すべき順番を指示するため解決し忘れがありません。
他のゲームで「今どのフェイズ?」という確認をした経験、ありませんか?

とはいえ、ルールの誤解による処理忘れはありました


いかがでしょうか、
XCOM:TBGはボードゲームに新たな風を吹き込んでいるようにおもいませんか?

自分がぱっと思いついたアプリの優れた点はこれだけですが、
他にもあるかもしれません。何かありましたら御コメントください。

なお私、ゲーム理論メカニクスについては
「なーんとなくイメージ持っている」だけでまじめに勉強したことはないので、
有限確定完全情報ゲームだとかラミーだとか
ドラフトだとかワーカープレイスメントとか
言われてもわかりません。あしからず。

 

ついでに、なんですが
先のゲムマいった時はお店で「このゲームはトリックテイキングで」とか言われた時
「あー聞いたことあるけど、用語わかりません…」としか言いようがなかったです。
積極的に勉強不足層に優しくしていただけると嬉しいですね。
自分が玄人臭かったのかもしれませんが。

なお、空いてたので噛み砕いて説明してくれて全然問題ありませんでしたよ。
なんだかんだでニホンジンヤサシイデス!

 

以上、よろしくお願い致します。

*1:なによりも海外フォーラムで正確なことを調べるのが面倒くさい。

*2:そもそもGM+プレイヤーではタイムドフェイズが物理的に不可能でしょう?